ワクチンシェディング考察

解説

どうもkmです。今回は「ワクチンシェディング」について
考察していきたいと思います。
ワクチンシェディングについては不明な点も多いため、
今回は解説というよりは考察としておきます。
↓動画版です

ワクチンシェディングとは?
ワクチンシェディングというものは明確に定義された事象ではなく
それらしき現象をそう呼んでいるようです。

そのため、今回はネット上に公開されているワクチンシェディングに
関する情報をいろいろ見て、私が勝手に定義することとします。

最初にワクチンシェディングが何者なのか?
というところから考えていきます。

まずはワクチンです。これは、
「新型コロナウイルスに対するmRNAワクチン」
ということで間違いないと思われるのでこれで行きます。
続いてシェディングはsheddingで排出するとか
体外へ病原体が出ていくだとかそういった意味の言葉です。
その排出されたものがどうだ、とよく主張されているので、
今回勝手にした定義はあながち間違いではなさそうです。

以上をまとめると、ワクチンシェディングとは、
「ワクチン接種により体外に何者かを分泌して、
それが原因で非接種者に何らかの健康被害が発生している」

となると思います。

ワクチンシェディング発生の流れ
ワクチンシェデングについていろいろと解説を参考にしながら
具体的な流れを考察してみました。
流れとしては以下のようになると考えられます。

こんな感じになるかと思います。
果たしてこの流れは起こり得るのでしょうか?
今回はそれについて考察していきます。

スパイクタンパク・mRNAが細胞外へ出る可能性
細胞外に放出されているということの
根拠とされているのはこの論文のようです。https://academic.oup.com/cid/article/74/4/715/6279075
興味のある方は是非見てみてください。

こちらですが、ワクチンを接種した後、
循環血漿中にワクチン由来のスパイクタンパクが検出された
と報告しています。

この論文から、接種したmRNAワクチンは
「しっかりとスパイクタンパクを発生させていること」
さらに「スパイクタンパクは血中に移行している」
ということが分かります。

しかし、
「mRNAワクチン由来のmRNAは数日程度で分解される」
ということが示されており、この論文の結果とも整合性が取れます。
そのため、
ワクチンを接種すると永久的にスパイクタンパクが血中に存在し続ける
という現象が起こるとは考えにくいです。

また、これは接種から時間が経つと抗体価が減少する
という現象とも矛盾しません。
なぜなら、スパイクタンパクが持続的に作られるのであれば、
それに対する抗体も産生され続けると考えられる
ためです。

スパイクタンパク・mRNAは体外へ放出される?
これについては「ない」という証明は出来ないと思われます。
存在しないことの証明は悪魔の証明となるためほぼ不可能です。

しかし、スパイクタンパクが持続的に存在できないことを踏まえると、
ワクチンを接種することで「体内で永久にスパイクタンパクや
mRNAを生産し続ける」のは考えにくいです。

また、ワクチンに含まれるmRNA、
それから発現するタンパクは増殖能を持ちません。
先ほどの論文でも、時間を経ると
「ワクチン由来のスパイクタンパクが検出されなくなった」ことを踏まえると、
接種したものは増殖能を持たないと考えていいでしょう。
増殖能がないということはすなわち、接種後しばらくした後では
体内にワクチン由来の物質は存在しなくなる
ということになりますね。
存在しないものは放出されることはないでしょう。

それでは接種してすぐはどうなのか?ですが、
ありえない話ではないかなと思います。
根拠は示せませんが、増殖したウイルスだって体外に出ますしありそう。
ただ、ワクチン接種によって体外へ出てくる量は、
感染した時と比較すると相当少なそうです、自己増殖能がないので。

体外に放出されたスパイクタンパク・mRNAは
他者の体に侵入出来るのか?
新型コロナウイルスの感染経路については
感染研に記載がありましたのでこちらを引用します。以下引用です。

SARS-CoV-2は、感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子に、感受性者が曝露されることで感染する。その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)、②ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染)、③ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること(接触感染)、である[1,2]。https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/11053-covid19-78.html
引用は以上です。スパイクタンパクもこれと同様の動きをする
と思われるので、今回はそれで考察します。

結論から話しますと、ワクチンを接種して体外に放出されたウイルスの一部が
他者の体内に侵入することは相当困難
と言えるでしょう。

まず、ウイルスに感染した時と異なり体外に放出される数が圧倒的に少ないです。増殖能を持っているものが相当量侵入した場合、
感染が成立する可能性はありますが、
増殖能がない
・発生したタンパクも接種者の免疫で相当数が処理される
体外の過酷な環境に曝される

これらの点より、他者の体にたどり着く前に相当数が減ることになるでしょう。

他者に接触した場合はどうなるか?
もしもこれまでお話しした要因をすべてクリアし、
他人へたどり着いたウイルス断片はどうなるのか?という話ですが、
これはタンパクが侵入した場合とmRNAが侵入した場合で分けてお話しします。

タンパク質が侵入した場合は増殖能もないため、異物として免疫に処理されます。
量にもよりますが、おそらく免疫は付かなさそうです。
それがmRNAだった場合はワクチンを接種したこと変わりません。
ただ、ワクチン接種と異なり、mRNA量的には相当少ない量になるので
体調に何も変化はない
かと思われます。おそらく免疫はつかないでしょう。

というわけで考察はここまでです。
今回色々と探してみましたが、
ワクチンシェディングが科学的に存在する理由は見つけられませんでした。
そのため私は、ワクチンシェディングは今のところ存在しないと思っています。

感想としては、あまりに私の認識と異なることが多すぎて、
「科学的根拠とは明確に異なる、何か別の法則が存在する」
ような感覚すら覚えました。
正直、普段の解説を作っている時よりもはるかに疲れましたね…。
こういう系の調べ物はしばらくはいいかな…。

というわけで、今回は以上にしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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